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研究会活動紹介

第19回肝細胞研究会 受賞の喜び

国立感染症研究所 ウイルス第二部
村山 麻子

 私は、第19回肝細胞研究会において「C型肝炎ウイルス産生効率の良いHuH-7細胞サブクローンの同定と解析」という演題でポスター発表をさせていただきました。その結果、優秀ポスター賞という栄誉ある賞をいただき、ありがとうございました。会長の三高俊広先生および学会関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 今回の研究会では、HCVが効率よく増殖できる肝細胞株の樹立と、その性状解析についての研究成果を発表させていただきました。HCVは肝細胞株のHuH-7細胞と、JFH-1というウイルス株の組み合わせにより、初めて細胞内で増殖し、感染性ウイルス粒子産生が可能となりました。しかし、現在HCV培養増殖系として使われているHuH-7細胞ではHCVの増殖効率が十分ではなく、さらに増殖可能なウイルス株も限られていることから、新たな細胞株を用いたより効率の良いHCV培養増殖系が必要とされています。我々は肝細胞株であるHuH-7細胞のクローニングにより、HCVが効率良く増殖複製できる細胞株HuH-7T1細胞を同定しました。この細胞株ではHCV粒子形成効率が高く、さらにHCVの複製により細胞増殖が抑制されないことから、HCV粒子産生量が増加していました。今後は、HuH-7T1細胞におけるHCV粒子形成およびHCVによる細胞周期抑制に関わる宿主因子の同定と、それらのメカニズムの解明を目指して研究を行っていきたいと考えております。

 私は、肝細胞研究会には今年が初めての参加であり、演題登録はしたものの、抄録集を眺めても他の演題との分野の違いを感じ、ポスター発表時間が始まるまで、自分が場違いな所に来てしまったのではないかと心配していました。ところが、実際には多くの方に興味を持っていただき、ウイルス学とは違った視点からの質問や助言をたくさん頂くことができて、とても有意義な楽しい時間を過ごすことができました。今後も継続して参加し、成果を発表できるように、日々努力していきたいと思います。

 最後に、今回の研究会では、学生時代に大変お世話になった先生と思いがけず再会することができて、それも受賞に加えて嬉しいサプライズとなりました。

HP 第19回肝細胞研究会サイト

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