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研究会活動紹介

シンポジウム1「臨床応用をめざした肝細胞研究の展開」の司会を担当して

齋藤貴史
山形大学消化器内科

第16回肝細胞研究会 シンポジウム(1)「臨床応用をめざした肝細胞研究の展開」の司会を、山口大学大学院の坂井田功教授と担当させて頂きました。本シンポジウムでは、肝臓を構成する細胞の分化と再生ならびに細胞死に係わる分子機構の解明の試み、治療に有効な肝細胞を幹細胞より作成したり生体肝より再利用する試み、実際の幹細胞を患者へ移植して肝臓機能の改善を評価する試み、などのテーマがバランス良く討論されました。永木正仁先生(岐阜大)、柿沼晴先生(東京医科歯科大)には細胞移植の有効性を高める細胞環境の視点から、小嶋聡一先生(理化学研究所)には細胞死のメカニズムの視点から、ご発表を頂きました。また、青木武士先生(昭和大)には肝細胞の再利用、松山晃文先生(先端医療センター研究所)には脂肪幹細胞からの肝細胞再生、小林由直先生(三重大)にはHCV感染が肝細胞の鉄代謝に与える影響、をテーマにご発表いただきました。奥本和夫先生(山形大)、寺井崇二先生(山口大)には、肝硬変患者に対する自己骨髄細胞移植の現状と今後の戦略についてご発表頂きました。日進月歩の肝再生医学研究にあって、臨床応用をめざすという視点から、非常に精力的な研究のご発表を頂き大変実りのあるシンポジウムとなりました。演者の皆様、ならびにシンポジウムにご参加頂きました皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

HP 第16回肝細胞研究会サイト

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